この記事は、
「初めて野球をやるけど、スパイクって必要?」「運動靴じゃダメなの?」
「スパイクってどんな種類があるの?」
そんな疑問を持つ方に向けて、この記事では
- 野球用スパイクの役割と運動靴との違い
- スパイクの種類(ポイント・金具・トレーニング)と特徴
- 初心者・草野球・少年野球それぞれの選び方
を解説し、初めてのスパイク選びをサポートします。
この記事の内容
- スパイクはなぜ必要?運動靴との違い
- スパイクの主な種類と特徴
- スパイク選びの3つの基本要素(サイズ・素材・ソール)
- プレーヤー別おすすめスパイク選び
- 失敗しない試し履きのポイント
- まとめ
スパイクはなぜ必要?運動靴との違い
野球用スパイクと運動靴との一番の違いはグリップ力だと思います。
当然スパイクは、野球の走る・投げる・打つといった複雑な動作を安定させ、パフォーマンスを最大化するために設計されています。
野球は瞬発的に左右に動いたり、急に止まったりする動きがあるので、グリップ力がとても大事です。
野球用のスパイクは汎用性が低いため、購入を迷いがちですが、ビギナーには特に必要な用具の一つです。
運動靴との主な違い
| 項目 | 野球スパイク | 一般的な運動靴 |
|---|---|---|
| ソール | 金具や樹脂ポイントで高いグリップ力 | ゴムソールで滑りやすい |
| アッパー素材 | 耐久性・ホールド性を重視 | 柔軟性・軽量性を重視 |
| 機能目的 | 回転・ダッシュ・踏み込みに対応 | 直線的な歩行・ジョギング向き |
スパイクは「地面をつかむ力」と「身体を支える安定性」が桁違いに高いです。
滑らずに踏ん張れることで、打撃や守備の動作が安定し、ケガ防止にもつながります。
スパイクの主な種類と特徴
野球用スパイクはソール(底の形状)によって大きく3種類に分かれます。
①ポイントスパイク(樹脂製)
- 軽くて扱いやすく、芝や土でグリップが効く
- 初心者・少年野球・草野球プレーヤーに人気
- 金具より安全で、人工芝グラウンドにも対応
👉 初めての1足には最もおすすめ。
②金具スパイク(メタル製)
- プロ・上級者が使用
- グリップ力・安定感が非常に高い
- 一方で重量があり、人工芝では使用禁止のことも
👉 パフォーマンスを最大化したい、競技志向のプレーヤー向け。
③トレーニングシューズ(アップシューズ)
- ポイントが短く、普段履きにも近い設計
- 練習・ウォームアップ・人工芝での使用に最適
- 初心者が「まず慣れるため」に使うのもあり
スパイク選びの3つの基本要素
素材
- 人工皮革(シンセティックレザー):軽くて耐久性が高く、手入れが楽。
- 天然皮革(カンガルー・牛革など):足になじみやすく、フィット感抜群。ただし価格は高め。
このような違いがありますが、最近は人工皮革の進化が進み、人工皮革のスパイクが主流かと思います。天然皮革は最近は希少になっています。しかし、天然皮革にしか出せないフィット感がある為、こだわり派のプレーヤーには人気な一面もあります。
ソール構造
- 樹脂・ポイントソール…金具が埋め込まれていたり、ポイントスタッドが直接くっついているソール
- 革底…天然皮革で作られたソールで、金具が打ち付けられて刃がついているタイプのソール
このような違いがありますが、こちらも最近の主流は、樹脂・ポイントソールがほとんどかと思います。
革底はやはり天然皮革の独特な足馴染みがあり、根強い支持があります。
野球スパイク独特(?)の「突き上げ感」
野球スパイクには「突き上げ感」という表現があります。これはスパイクの刃が逆に、自分の足裏にも食い込んでいるような感覚と言いましょうか。。
グリップのためのスパイクの刃が自分の足にも響く事で、長期の使用や、連日の使用で痛みや疲れを感じてくることを指しています。
ポイントの方が金属よりも突き上げ感が少なく、ソールも樹脂製の方が革底よりも突き上げ感が少なくなるので、ビギナーの方にはおすすめと言えます。
また、最近は野球界にも厚底ブームの波が訪れ、非常にクッション性の高いスパイクも登場してきています。当然、突き上げ感は底が厚いタイプの方が少なく、疲れにくい感じがしますが、
野球は足裏の感覚が大切なスポーツなので、このクッション性については好みが分かれるところです。
※筆者はクッションの高さで打席の感覚がとても変わって感じます。
プレーヤー別おすすめスパイク選び
野球初心者・ビギナープレーヤー
- 軽くて柔らかいポイントスパイク
- 初めてのスパイクならクッション性の高いモデルがオススメです
野球のスパイクは靴裏の刃の影響で他には中々ない独特な履き心地です。最初の一足選びとしては、ポイント×厚底がオススメです。
一昔前までは、金属と比べると滑りやすいという理由で、トッププレーヤーからは敬遠されていたポイントスパイクですが、今は進化が進み、プロ野球選手もポイントを多く使用しています。
金属は人工芝のグラウンドなど、使用NGの箇所もありますので汎用性でいってもポイントがオススメです。
週に1回程度の試合のみプレーヤー
- ズバリ気に入る見た目のものを選ぶのがベスト
- できれば試し履きして厚底か薄底好みを選ぶのがオススメ
試合のみの使用で、週に1試合程度の利用を考えている方は、疲労感や耐久性などをあまり考える必要はないかと思います。
基本的には好きなスパイクを履いて楽しくプレーするのがベストかと思います。
練習があったり、週に2試合以上試合があるプレーヤー
- 耐久性を意識して、P革やつま先加工も検討しましょう
- 疲労感軽減も意識したスパイク選びを意識しましょう
試合以外に練習などでもスパイクを使用する場合は、耐久性にも気をつけるのがオススメです。
野球は右投げの場合、右足のつま先が地面に擦れて穴が開くことが多く、穴が開く前に「P革」というつま先カバーをつけて予め補強をするという方法があります。
他にも樹脂を塗って強度を増す方法など、いくつか種類がありますので検討してみてください。
※表面に砂や傷が付くとうまく樹脂が接着できなかったり、穴が開いてからだと隙間から砂が入る恐れがあるので購入時につけることがオススメです。
また、これくらいの利用頻度から「突き上げ感」が気になってくると思います。ご自身に合わせて疲れにくさを考えた、底の厚さや刃のタイプを検討するのが良いでしょう。
失敗しない試し履きのポイント
- 厚めの野球用ソックスを履いて試す
- つま先1cmの余裕・甲のフィット感を確認
- 店頭で軽く踏み込み・ひねり動作をしてみる
- 左右の重心バランスが安定しているかチェック
試し履きをすることができる場合は、上記のポイントを意識することで自分に合ったスパイク探しに役立ちます。
まとめ
野球スパイクは、解説してきた通り、見た目が似ていても構造・目的が異なります。
「どんなグラウンドで」「どんな頻度で」「どんな目的で」プレーするかを基準に選ぶのがオススメです。
自分に合ったスパイクで野球を楽しみましょう!

