この記事は、
久々に軟式野球を始める・復帰するプレーヤーの方や、初めて軟式バットを購入しようと考えている方向けに、
プレーの快適さと打球の質を左右するバット選びの基本と具体的な選び方を伝える記事です。
- 自分に合ったバットはどう選べばいいのか?
- 素材や長さ・重さの違いは何を意味するのか?
- 自分の経験レベルに合ったおすすめバットはどれか?
そんな疑問にお答えします。
この記事の内容
- バット選びの基本知識(素材・バランス・長さ・重さ)
- 長さと重さの違いによるスイング感覚の変化
- タイプ別おすすめバット
- - 久々プレーヤー向け
- - ブランクありプレーヤー向け
- - 競技志向プレーヤー向け
- よくある失敗例と選び方のコツ
- まとめ
バット選びの基本知識
素材とバランスについて
バットの素材やバランスについては様々ありますが、この辺の内容はかなり多くの記事で取り扱われている内容ですので、ここではざっくり解説します。
素材:バットの素材はいくつかあり、大体「複合ウレタン」「複合カーボン」「金属」「木製」に分けられます。
- 複合ウレタン:芯の部分がウレタン製になっており、現状軟式野球会の主流です。(飛ぶから)
- 複合カーボン:カーボンなどの複数の素材を合わせて作られており、昔ながらの打感を維持しつつ飛距離も併せ持つタイプです。
- 金属:昔ながらの金属バット。ジェラルミンなどアルミの素材は様々あります。
- 木製:見た目にもこだわりの強い本格派プレーヤーにオススメ。木製バットで打席に入る人がいると「おっ」ってなります。
筆者の感想では上から順に飛びます。
※複合ウレタンは飛びすぎて使用できない大会や連盟があるので、購入前に注意が必要です。
バランス:バランスは「トップバランス」「ミドルバランス」「カウンターバランス」と3種類あります。
- トップバランス→ 飛距離重視
- ミドルバランス→扱いやすくオールラウンダー向き
- カウンターバランス→初心者やパワーに自身がないアベレージヒッター向き
というのが定説です。
ただ、筆者の考えとしてはバランスは「上から順に重心が先の方にある」くらいのもので、タイプというよりも自身の感覚に合うものを選ぶのがオススメかなとは思います。
「初心者だからカウンターバランスを選ぼう」という選び方はあまりお勧めしません。振ってみた感覚を大事にするのが良いと思います。
長さの違いで変わるスイング感覚
ここからはバットの長さと重さの話になります。現在、主流の軟式バットは、大体同じ商品でも2~3種類のタイプが販売されていることが多いです。
長さでいうと83cm、84cmがメインで、前後に1cmくらいのバリエーションがあります。
文字だけ見ると、1、2cmの長さの差はあまり変わらないから気にしなくてもいい。という気がしてくるのですが、実際に打ってみるとこの1cmの違いが、結構違うように感じます。
具体的には、
バットが長くなると
- 遠心力を活かせて飛距離が出やすい
- ヘッドの重みを感じやすく力強く振れる
- 外角ボールに届きやすく心理的安心感がある
バットが短くなると
- 取り回しが良くミートポイントまでアプローチしやすい
- ボールを引きつけて打ちやすい
- 同じ重量でも軽く感じる
という違いが出てきます。
また、84cmのバットを1cm短く持つのと、83cmを目一杯持つのでは、全体のバランスが変わるため感覚が異なります。実際に振って確かめるのがベストです。
バットの重さは飛距離と操作性のトレードオフ
次に重さですが、同じ長さのバットでもメーカーごとに重さが異なります。また、同じ商品でも複数の重さが用意されていることもあります。
バットが重くなると打球が飛び、芯で捉えた時の打感も良くなるという傾向にありますが、
- 下半身を使わないと振りにくい
- 手打ちだとコントロールが難しい
- 速いボールへの対応が遅れやすい
というデメリットも生まれてきます。
逆に同じ重さでも長さやバランスで感覚が変わってくるので、自分が力まず振り切れる重さを基準に選ぶことが重要です。
タイプ別のおすすめバット
ここでは、野球歴や競技レベルに合わせたおすすめのバットの選び方についてお話しします。
①小学校以来に野球をやる「久々プレーヤー」
- 素材:複合ウレタン、カーボン
- 長さ:84cm
- 重さ:720g前後
野球ビギナーの方や、小学校以来、10数年ぶりにプレーするという方にはまず、複合ウレタンの飛ぶバットをオススメしたいです。
野球の醍醐味はやはり長打です。実際、ウレタンバットの飛距離は他と比べると群を抜いていますので、予算に余裕がある方はぜひ検討してほしいです。ウレタンバットなら初心者でも柵を越えることがあります。実際に何度もみたことがあります。
特に筆者は、ビギナーには長くて軽いバットをオススメします。
理由は、
ビギナーは手打ちになってしまうことが多い。
対戦相手のレベル(投球スピードや変化球のキレ)もそんなに高くない可能性が高い。
からです。長打を打てると一気に野球が楽しくなるので飛距離を狙える長めのバットで、手打ちになっても操作しやすい軽めのバットがオススメです。
②高校まで経験している「ブランクありプレーヤー」
- 素材:複合・金属
- 長さ:83cm
- 重さ:720-740gくらい
硬式ボールでの野球を経験して、最後のプレーが硬式で止まっている方には、打感が硬めのバットをオススメします。複合ウレタンでも打感が硬めのものや、複合カーボンがしっくりくると思います。
軽量寄りのモデルを選びながら、当時の感覚を取り戻しつつ、ハマっていったら軟式トッププレーヤーに人気の重量系ウレタンバットの購入を検討するのがオススメです。
③競技志向の「社会人・大学経験者」
- 素材:複合ウレタン or 木製
- 長さ:84cm,85cm〜
- 重さ:重量760g以上
ブランクが10年くらいの社会人野球や大学野球経験者の方は、スイングのメカニズムが備わっているため、打感や飛距離を重視して選びます。
草野球で木製で柵を越えると、また一味違う優越感に浸れます。笑
よくある失敗例と選び方のコツ
①昔の感覚で選ぶ→現在の体力や、ルールの規制を確認しましょう
②とりあえず人気のモデル→使いやすさは個人差が大きいです
③長さのミス→フリマサイトで長さを妥協すると後々後悔します
まとめ
草野球での正しいバット選びは、プレーの楽しさと成果を大きく左右する重要な要素です。
バットの特徴を理解し、自分に合った一本を見つけましょう。
特に初心者の方は、様々なアドバイスが耳に入ってきて悩みすぎることがあります。野球好きは良かれと思って自分の感覚で本当に良いと思ったものを勧めたくなるものです。笑
最後には自分の感覚を信じて、ベストな相棒を見つけ、野球を楽しんでください!


