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野球人ならわかる「バッテは消耗品」
バッティンググローブ1年で何回買い替えますか?月に3~4回草野球をプレーする程度の私は1年に1回程度ですが、毎日練習があった部活動時代は2,3ヶ月に1度はバッティンググローブに穴が空いて買い替えていました。
破れるところ=圧がかかるところで、結局そこに穴が空いていると他が無傷でも手が痛くなり、結局買い替えしないといけないということになってしまいます。
バッティング手袋選びのやっかいな点は、店頭で触った感触と、2,3日使ってみた後の感触がまったく別物だということ。柔らかくて「これいいね」と選んだものが、いちばん早く裂けることもあります。逆に、最初は硬くてゴワゴワだった1双が、持ちが良かったりする。
この記事では、練習用として現実的な価格帯のモデルを6つ、素材と補強の入り方から比べます。
先に、この記事が向いていない人
- 試合用の「勝負手袋」を探している方
この記事でのおすすめは、あくまで練習用と捉えてください。試合専用に手馴染みとフィット感を突き詰めると、天然皮革のモデル(4,000円以上)を見たほうが納得できます。 - 1双を長く育てたい方
この記事では「2双を交互に回して寿命を延ばす」という考え方を前提にしています。とにかく分厚い。という商品をお求めの方には向きません。 - デザイン重視で選びたい方
この記事は「価格」「手馴染み」「耐久性」を軸に組み立てているので、カラフルなモデルの話は少なめです。 - すでに手の形が特殊だと分かっている方
指が極端に長い・短いといったケースは、通販より試着できる店舗のほうが早いと思います。同じブランドのMサイズでも品番が違うと感覚も変わることが多いです。
選ぶときに見る3つの基準
基準1|掌の素材で、消耗の「仕方」が変わる
- 合成皮革……水洗いできて、価格が抑えられる。ただし表面の樹脂コーティングが摩耗ではがれると、そこから一気に進みます。
- 人工皮革+シリコーン加工……表面加工でグリップを出すタイプ。打ち込み量が多い層を想定した設計のものが増えています。
- 天然皮革(羊革・山羊革)……手馴染みは別格。一方でメーカー自身が「湿気・紫外線・熱・汚れで劣化する」と注記しているとおり、濡れたまま放置する使い方には向きません。
雨の日も練習、道具の手入れは正直あまりしない。そういう使い方なら合成皮革のウォッシャブル一択でいいと思います。
基準2|「当て革」がどこに入っているか
穴が開く場所は、だいたい決まっています。下の手の小指側のグリップエンドが当たる部分と、上の手と擦れる下の手の親指の付け根。
ここに二重の当て革が入っているかどうかは、商品ページの仕様欄に書かれています。「当て革補強」「生地二重補強」といった記載です。書かれていない場合は、掌全面が同じ厚みだと考えておくのが無難です。
また、握り方のクセによって補強面以外が破れる場合があります。例えば私の場合、下の手の人差し指の爪側が擦れて破れることがあります。その場合は破れた箇所を見てみるのが良いと思います。
基準3|サイズ展開の細かさと、大会規定の色
成長期はサイズが半年で1cm変わることもあります。サイズが3段階(S/M/L)しかないモデルと、ジュニアサイズを含めて5〜6段階あるモデルでは、フィットの精度が変わってきます。
そして色。高校野球は白か黒に限られ、中学の公式戦でも同様の指定があるケースが多いです。練習用でもクラブや、チームごとのルールが設けられていることも多いです。
同じ品番でも「一般用(カラー)」と「高校野球ルール対応(白・黒)」で枝番が分かれている商品があるので、注文前に所属団体の規定を確認してください。
比較表
| モデル | 掌の素材 | 補強 | サイズ展開 | 大会規定色 | 洗える |
|---|---|---|---|---|---|
| アシックス NEOREVIVE 3121A249 | 合成皮革 | 当て革補強・立体構造・逆巻きベルト | JS(16-17)〜L(26-27)の6段階 | 101ホワイト/002ブラックが高校野球ルール対応 | ○ |
| ローリングス EBG23S03 | 天然皮革(スムースシープレザー)/甲はストレッチニット | ラウンドカットベルト | SS〜XLの5段階 | 展開カラーは配色モデル中心。規定色は要確認 | 皮革のため水洗い不可 |
| ZETT インパクトゼット BG19202 | 合成皮革(エンボス加工) | 生地二重(当て革)補強を親指・掌の2ヶ所 | S/M/Lの3段階 | 一般用は配色。白・黒はHS品番が別に存在 | ○ |
| シュアプレイ SBA152 | 合成皮革/甲は合成皮革+ポリエステル | ベアハンドカット(3D立体成型) | SS(20-21)〜XLの5段階 | W/BKが高校野球対応 | ○ |
| ミズノ ガチグラブ 1EJEH280 | 人工皮革+シリコーン加工 | 耐久性特化設計 | S〜L | ホワイト/ブラック、高校野球ルール対応 | ○ |
| SSK proedge EBG5600WF1 | 合成皮革×合成繊維 | デュアルグリップ(裏面滑り止め)・エンボスパターン | S/M/Lの3段階 | 限定カラー展開のため要確認 | ○ |
商品ごとのレビュー
アシックス NEOREVIVE 3121A249
良い点|サイズがJS(16〜17cm)から始まる6段階。小学高学年から高校生まで、同じ型で買い上がれるのは親としてラクです。掌のシワを減らす立体構造と、親指側から巻く逆巻きベルト。これはasicsブランドの特徴で、手首の締まりが素直でした。大谷選手が気に入っているのでNBも逆巻タイプがあります。
気になる点|甲側にポリエステルを使う分、真夏は蒸れを感じる子もいるようです。
〔実測:3ヶ月/◯スイング時点の小指側の状態を記入〕
向いている人|中1〜中2で、まだ手のサイズが決まりきっていない選手。
ローリングス EBG23S03
良い点|掌が羊革。この価格帯で天然皮革が選べるのは、素直に嬉しいポイントです。バットを握ったときの吸いつき方が合皮とは違います。甲のストレッチニットは握った時の突っ張り感が少ないです。また手首にストレスが少ないラウンドカット形状です。ちなみに私は手首をある程度固定して欲しいので、そういう方には不向きです。
気になる点|水洗いができません。汗をかいたまま部室に放置する習慣があるなら、寿命は短くなると考えたほうがいいでしょう。カラー展開も公式戦での使用可否は要確認です。
濡れた場合に気になるのは臭い。また、天然皮革なので濡れた後乾くと硬くなってしまう感覚があります。乾燥状態ではスリップ感が気になるようになることも。
向いている人|道具を自分で手入れできる選手。あるいは練習用と割り切って、手馴染みを最優先する場合。
ZETT インパクトゼット BG19202
良い点|親指と掌の2ヶ所に生地二重の当て革。補強箇所が明示されているのは、比較する側からするとありがたい。掌のエンボス加工はグリップの引っかかりを狙ったもの。ZETTさんの合皮はグリップ力が良く私は好みです。
気になる点|サイズがS/M/Lの3段階のみ。手囲い24cmと25cmで同じMになるので、成長期の中間サイズだと少し余ります。それと、一般用(配色)と高校野球対応のHS品番は別商品です。ここは間違えやすい。
〔実測:Mサイズの余り具合と、テーピングでの調整可否を記入〕
向いている人|手のサイズが安定してきた中3〜高校生。グリップ力を求めるタイプの選手。
シュアプレイ SBA152
良い点|指の側面に縫い目を作らない「ベアハンドカット」。指の間の当たりが少なく、素手に近い感覚を狙った設計です。SSサイズ(20〜21cm)があるのも実用的。価格帯も6モデル中いちばん手が届きやすいところにあります。
気になる点|ブランド認知が大手ほど高くないので、チーム内で浮くのを気にする子はいるかもしれません。実売価格が低い分、掌の素材の厚みは上位モデルとは違うと考えておくのが妥当です。
〔実測:週◯回・◯ヶ月使用での掌の摩耗箇所を記入〕
向いている人|2双を交互に回して、消耗を分散させたい人。学童の高学年。
ミズノ ガチグラブ 1EJEH280
良い点|掌が人工皮革+シリコーン加工で、耐久性に振った設計。打ち込みの量が多い層を明確に想定したモデルです。白・黒のみで高校野球ルール対応、迷う余地がありません。水洗いも可能。
気になる点|柔らかさや薄さを求める選手には、最初の数回が硬く感じられることがあります。「馴染むまで待つ」という前提を、子ども本人が受け入れられるかどうか。ここは性格が出ます。
〔実測:慣らしに要したスイング数を記入〕
向いている人|週5以上でバットを振る中学・高校生。買い替え回数そのものを減らしたい家庭。
SSK proedge EBG5600WF1
良い点|合成皮革の裏面に滑り止め加工を施す「デュアルグリップ」と、タイヤの溝をモチーフにした掌のエンボスパターン。グリップの作り込みが素材面と表面加工の両方から来ています。水洗い可。
気になる点|限定カラーモデルなので、在庫が読めません。気に入っても次に同じ色を買える保証がない。公式戦の規定色に該当するかも、購入するカラーごとに確認が要ります。サイズも3段階です。
〔実測:シリコンプリント部の剥がれが出た時期を記入〕
向いている人|色にこだわりがあり、練習用と試合用を分けている選手。
使い方別のおすすめ
打ち込み量が多い(週5以上)
ミズノ ガチグラブ 1EJEH280。耐久性を主眼に置いた設計で、規定色の迷いもありません。
成長期でサイズが読めない
アシックス NEOREVIVE 3121A249。6段階のサイズ展開が効いてきます。次のサイズも同じ型で買えるので、感覚が変わりません。
とにかく費用を抑えたい/2双回し
シュアプレイ SBA152。1双を長持ちさせるより、2双を交互に使って乾かす。このほうが結果的にコストが下がるケースがあります。
手馴染みを最優先
ローリングス EBG23S03。ただし水洗い不可を許容できることが前提です。
グリップの引っかかりが欲しい
ZETT BG19202、またはSSK EBG5600WF1。どちらも掌のエンボス加工でバットとの密着を狙っています。
まとめ
3,000円台のバッティンググローブは、「安いから消耗品」ではなく「消耗品だから、消耗の仕方で選ぶ」ものだと思っています。
見るべきは3つ。掌の素材、当て革の位置、サイズ展開と規定色。この3つを商品ページで確認するだけで、外れを引く確率はかなり下がります。
そして、いちばん効くのは2双を交互に回すこと。汗を含んだまま連日使うと、どのモデルでも寿命は縮みます。1双を大事に使うより、2双を乾かしながら回すほうが、年間コストは下がることが多い。
サイズ選びに迷ったら、手囲いを測ってから注文してください。数字で選ぶだけで、返品のやり取りが1回減ります。


